ドロップインという飛び込み
はじめてのランプ経験は以前ブログに書きました。今日はその続き「ドロップイン」について書きます。
パンピングは、初日でなんとなく身体の動かしかたは分かったものの、身体の動きがぎこちない。斜面を上がりきることができない。行ったり来たりを繰り返してるうちに、使い慣れていない筋肉が疲れてきて、ふとしたはずみにバランスを崩してまくられる。転倒。
それでも。
往復回数が伸びてきたり、斜面を上がる高さが伸びてくるのは楽しいものでした。
しかし。
他のトリックを練習しててもそうだと思うんですが、やってて飽きてきちゃうんですよね。できもしないのにいつしか。できもしないから飽きてくるのか。なんにせよあきる。
スケボーに限らず、あきてくると要らんこと考えますわな。
「ドロップインできるんちゃうか」と。
YouTubeで繰り返し見ているのと、自分が出来るってことの間には、果てしない距離がある。さすがに超絶難いトラックなんかは冷静になって、自分はここまでしかできないから不相応、と判断できるんですけど、不惑と呼ばれる年齢になっても「いや、できるやろ。やろうとせえへんかったら、いつまでもでけへんやろ」と魔が差す。ありますわね。
パンピングをやめる。
デッキから降りる。
ランプの高いところに上がる。
見下ろす。
高い。
怖い。
これは崖じゃないか…。
たかだかデッキの全長よりもまだ短い高さ(約60センチ)なのに、登って上から見下ろすと、ランプの底は、海より深いというのか空より高いというのか。くらくらしてきます。
まじでこんなところから突っ込むのかよ!
しかし俺やるって決めたしなー。この勢いを大事にしないと、いつまでも始めないよなー。この勢いを大事にしないと、守りにばっか入っちゃうよなー。YouTubeで繰り返し見てたし、大丈夫だろ。
一度根拠なき自信に囚われたら、痛い目に合わないとまともな判断が出来ない、というのは今だから言えることなので、このときは熱に浮かされたようにまともではない。
コーピングにテールをかけて、何度かは怖さに膝がすくみ止めようとしたものの、ついに意を決してえいっとばかりにノーズを踏み込んだ。はずだった。寸前にびびってた。
あ、しまった。
後ろ足重心になっちゃってテールを踏み込んでる。
斜面に接したテールから滑り落ちていく。
足元が崩れ、バランスを崩した身体は重力のなすがまま。
俺は転ける。
太ももの上のほう、足の付け根の外側を強打。
少し遅れて頭もぶつける…あーあ…。
すっ飛んだデッキが衝突してる音が耳に届く。
ここでようやく気づく。無理は禁物だと…。
このあと、ドロップイン成功までには、幾日も要するのですが、その過程で自分なりのドロップイン練習方法を見出しました。フラットでも練習しておけば、このあとの数限りない転倒も防げたのにと思います。また次回に。